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Q & A と リスク

Q.矯正治療は、いつから始めたらいいですか?

 

子供の場合は矯正治療を行えるタイミングがあり、ケースによって最適な開始時期は異なります。

日本矯正歯科学会では、7歳までに矯正歯科医への受診を推奨していますので、一度ご相談ください。

 

Q.治療期間、来院間隔は、どれくらいですか?

 

歯を動かしている治療期間(動的治療期間)は治療計画により異なります。

一般的に、子供の場合は1.5~2.0年(通院回数18~24回)で、大人の場合は2.0~3.0年(通院回数24~36回)かかります。

その後、歯並びを安定させるための期間(保定治療期間)は2.0年ほどかかります。

また、来院間隔に関しては、マウスピース型矯正装置は基本的に2~6カ月毎の通院のため、通院回数が少なくすることができ、遠方からの患者さんも通院可能です。ブラケット矯正は毎月来院していただきワイヤーを調整したり交換したりして、歯を動かしていきます。

 

Q.矯正治療のために歯を抜くことがありますか?

 

可及的に歯を抜かない治療を目指しています。しかし、歯と顎の大きさの不調和を認める場合は、そのまま治療を行うと顎の骨から歯がはみ出てしまい歯茎が下がってしまったり歯並びの安定が得られない可能性が高くなるため、抜歯を伴う治療を行うことがあります。

Q.痛みはどんな痛みで、どのくらい続きますか?

 

マウスピース型矯正装置は、少しずつ歯を動かしていくため痛みが少ないというメリットがあります。

ブラケット矯正において、治療後3~4日ほど(長くても7日)は咬むと響くような痛みが生じますが、その後は落ち着いてきます。

痛みが強いときは柔らかく消化の良いものを取るようにしましょう。

 

 

Q.治療中の食事の注意点はありますか?

 

マウスピース型矯正装置は、取り外すことが可能であるため、装置を外して普段通りに食事ができます。

ブラケット矯正は装置を外せないため、慣れるまで食事が行いにくい場合もあるでしょう。治療中は、お煎餅や氷の丸かじり等装置をこわす恐れのある硬い食べ物、ガムやキャンディー等の粘着性のある物は避けて下さい。 

 

 

Q.虫歯、歯周病になりやすくなりませんか?

 

マウスピース型矯正装置は、取り外すことが可能であるため、普段通り歯磨きができます。また、定期的に新しいマウスピースを装着するため衛生的です。

ブラケット矯正は、ブラッシングが行いにくく不衛生になりやすいことから、虫歯・歯周病予防を徹底して行う必要があります。装置の種類にあった磨き方を指導しますので、毎食後に歯磨きをして下さい。うまく磨けるまで指導を行います。

 

 

Q.矯正歯科治療で保険診療の適応されるケースがあると聞いたのですが?

 

基本的に自費治療となりますが、例外的に厚生労働大臣が定める疾患(唇顎口蓋裂、ダウン症候群など)、顎の外科的手術を要する顎変形症等は保険診療の適応となります。

ご自身が適応かどうか、ご相談ください。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

  •  矯正歯科装置装着後に違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。 一般的には数日間~1、2 週間で慣れてきます。

  • 歯の動き方には個人差があります。そのため予想された治療期間が延長する可能性があります。

  • 矯正歯科装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院など、矯正歯科治療には患者さんの協力が必要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。

  • 治療中は矯正歯科装置が歯の表面に付いているため食物が溜りやすく、また歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病が生じるリスクが高まります。したがってハミガキを適切に行い、お口の中を常に清潔に保ち、さらにかかりつけ歯科医に定期的に受診することが大切です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。

  • 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。

  • ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。

  • ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。

  • 矯正歯科装置などにより金属等のアレルギー症状が出ることがあります。

  • 治療中に顎関節の痛み、音が鳴る、口が開けにくいなどの顎関節症状が生じることがあります

  • 治療の経過によっては当初予定していた治療計画を変更する可能性があります。

  • 歯の形の修正や咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。

  • 矯正歯科装置を誤飲する可能性があります。

  • 矯正歯科装置を外す際にエナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。

  • 動的治療が終了し装置が外れた後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす必要性が生じる可能性があります。

  • 動的治療が終了し装置が外れた後に保定装置を指示通り使用しないと、歯並びや 咬み合せの「後戻り」が生じる可能性があります。

  • あごの成長発育により咬み合せや歯並びが変化する可能性があります。

  • 治療後に親知らずの影響で歯並びや咬み合せに変化が生じる可能性があります。また、加齢や歯周病などにより歯並びや咬み合せが変化することがあります。

  • 矯正歯科治療は一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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